2024小倉大賞典登録馬の考察。枠順確定前時点の考察となる。
小倉の馬場はBコースになっても外差し傾向。
ディープモンスター
前走のアンドロメダSは強い内容での勝利。斤量が58.5kに増えるのは少し気になるところではあるが増え幅としては0.5k。重賞で馬券に絡んだ経験はないが、前走のパフォーマンスからは好走を期待することができる。
課題としては、やはり初めてとなる1800mへの距離短縮。こなせてもよさそうな感じはあるが未知の部分となる。ただ、外差し馬場が続いた場合は、1800mをきっちり回ってくるようなレースにはならないと見込まれるため、距離が短すぎるかもしれないという課題を相殺できる期待もある。
アルナシーム
前走は京都金杯で11着。負けすぎの感もあるが距離が1600mでもあったので想定内といえば想定内か。
小倉大賞典では、垂水S、カシオペアSを勝った1800m、すなわち最も実績のある距離となるため、巻き返したいところかと思われる。あらためて試金石の一戦となる。
垂水S、カシオペアSは1800mでもワンターンのコース。函館記念は悪くはなかったが、小倉大賞典においてはコーナー4つに対応できるかも課題となるかもしれない。
エピファニー
前走は中山金杯で11着。前々走のチャレンジカップ4着も着順ほどの印象度はなく、重賞では一押し足りないところがあるのかもしれない。
1800mへの距離短縮が一押しをもたらすかどうか。遡ればデビュー後の上昇期は1800mばかり使われてきたという経緯があり、最も経験のある距離での上積みを期待する、というのも一つの考え方であろう。一方で、オープンに上がって以降は、2000mの方が相対的によい結果が出ている面がある。
ロングラン
前走のディセンバーSではダッシュがつかず後方からのレースとなってしまったが強い内容で勝利。1800mが合うようで思った以上のパフォーマンスの上がり具合だった。ダートも含め全5勝が1800mでのものとなった。
前年の小倉大賞典では4着に好走。重馬場開催だったため参考度としては低く、今年あらためて通用するかが問題となるが、前走の内容を考えれば好走を期待することはできてよい。
もっとも、外差し馬場を想定すると、1800mに特化していることが単純によいのかどうか。結果は出ていないながらも2000mも経験してきたことが有機的につながれば面白いが。
ダンディズム
前走は小倉日経オープンを勝利。3走前の福島記念でも2着に好走しており、高齢にして充実期といった印象さえある。斤量が前走の58kから57kに減るのはプラスで、また福島記念の好走は重賞実績として評価できる。
ただし、前走は重馬場での勝利で、福島記念に関しても2.00.9と時計はかかっている。丹頂Sでの好走経験があるなど、適性的にはディープモンスターに似た感じもするが、1800mへの距離短縮がマイナスに働くおそれとしては、ダンディズムの方が大きい感じがする。外差し馬場となることで、その問題をどれだけ解消できるか。
ゴールドエクリプス
前年の夏に小倉記念で3着に好走した実績がある。内容的にはそれほど強調できないが、前々走の3勝クラス・大原S勝利も含め、ゴールドエクリプスはもともと1800mが得意な馬。小倉大賞典においては、距離短縮の効果により、小倉記念からの前進を期待できる。
なお、小倉記念は2000mだが馬場が軽く、本質的に1800mの馬でも適応しやすい背景があったことは頭に留めておきたい。そのため、小倉大賞典の1800mは確かに得意距離ではあるが、小倉記念から大きな前進まで期待してよいのかは分からない。
セルバーグ
前走の京都金杯では13着に大敗。通過順位6番手が示すように自分のレースができなかったことに尽きる。脆さを抱える馬だが、能力を発揮することができれば、中京記念で後続を封じ込めたように侮れないものはある。
長い間1600mばかり使われており1800mへの出走は久々。1800mは1勝クラスを勝っての1戦1勝だが、さすがに評価材料とはしづらく、未知と考えた方がよさそう。
折り合いに不安が感じられるため、距離延長はどうなのかという感もあるが、小倉大賞典は小回りコースでもある。仮に1800mへの本質的な適性を秘めており、その上で折り合いの不安を克服することができれば不気味さはあるが、外差し馬場でうまく嵌るかどうか。
カテドラル
前走の中山金杯は58.5kを背負いながら上がりは2位。着順としては8着だったが、まずまずの内容だったように思える。1800mへの距離短縮はプラスに働くことが期待でき、また小倉1800mは得意。
年齢的にもパフォーマンスのアベレージは下がってきていると思われるし、前走に続く58.5kの斤量は気がかり。それでも前走の内容は終わっていないことを示すもので、舞台適性的にも注意を払いたい1頭と思われる。
何かしら参考になれば幸いです。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。