過剰なお詫び

1ヶ月ほど前に職場の自販機に現金を入れてボタンを押したら飲み物が出てこないということがありました。さらに返却レバーを回しても反応なし。
錦鯉のギャグ「キャラメルは銀歯泥棒」ならぬ「自販機は小銭泥棒」ですが、一応救済措置はあって、被害額など諸々の情報を用紙に書いて所定の場所に入れておけば対応してもらえるとのこと。

しかし数週間経っても連絡なし。被害に遭ったこと自体を忘れてしまうくらいになってようやく連絡が来ました。
本来は飲み物を追加する担当者がそのついでに用紙を確認しないといけないところ、それをしていなかったというミスだったようですが、返金が遅れたお詫びとして、吸い込まれた現金の他、買うはずだった飲み物、さらにティッシュに何故か青汁までもらえてしまいました。

青汁はまずいんじゃないかと思い込んでいましたが、まずければ捨てようと思いつつ飲んでみたところ、全然そんなことはなくて、意外とおいしくいただけました。
またまた錦鯉の漫才で青汁を飲む設定があって「ぐっぐっぐ、ダメだー、これはダメだー。」→「ダメだはダメだ。まずいまでにしろ。」みたいなやり取りがあったのですが、ものによるんでしょうか。それとも飲めるのは本来の栄養がないとか?

 

さて、こちらとしては物質的にはひたすら得をしただけなんですが、やらかした担当者のことを考えると、どことなく気まずい感じもあったりします。
お詫びでいろいろ渡してきたのはたぶん個人の判断ではなくて、何らかの形で管理会社に伝わってしまって、上からの指示でそうなったのではないかと。
上司に叱られたりお詫びが発生したことに責任を感じていたりしたら気の毒やな。別に現金さえ戻ってこればいいんだけど。仕事できない側の人間なのでミスした人間には同情的。
かといってさすがに吸い込まれたまま泣き寝入りするのは違うし、どうなればよかったのかなというのはあります。

まあ返金の遅延で迷惑をかけたことに対するその会社なりの誠意なんでしょう。「ご迷惑をおかけしごめんなさい。この通りお詫び差し上げますので今後ともうちの自販機のご利用よろしくお願いします。」ということかと。

でも実は最近はその自販機を避け気味で他のところで買うことが増えている。
別に腹が立っているわけではないです。
ただ、過剰にお詫びをされてしまったことで、また同じようなことが起きたときに、なんとなく返金請求をしづらいという話。次は用紙に名前を書きづらいというか。
自販機が小銭泥棒しなければ済む話とはいえ相手は機械。しない保証はない。
担当者が迅速に対応できれば済む話とはいえ忘れない仕組みが作られているのか不明。
といったことをシミュレートすると使うのにリスクを感じてしまいますね。

ミスをしたときの謝罪に誠意は必要だと思いますが、受ける側が気持ちよく受けられる範囲みたいなものがある気がします。ちょうどよくやってくれ。そう感じる出来事でした。

最後までお読みいただきどうもありがとうございました。