2024NHKマイルC 注目馬考察

2024NHKマイルC登録馬の考察。枠順確定前の週前半時点の考察となる。
東京は速い時計が出ており開催日は現状は晴れの予報。シャンパンカラーが勝った前年は雨により1.33.8での決着となったが、今年はそれ以前のような時計となることを想定しておきたい。

ジャンタルマンタル
朝日杯FSの覇者。前走の皐月賞では時計の出る馬場を味方に3着に好走。GⅠで結果を残してきた実績は強調できる。
時計の出る馬場は2000mをこなす上ではジャンタルマンタルに好都合だが1600mの場合はそうとは限らない。朝日杯FSのときは水分の残る馬場で、それに伴い時計は1.33.8だった。序盤から流れて決着時計も速くなった場合に適応できるかは不透明なところがある。

アスコリピチェーノ
こちらは阪神JFの覇者。ジャンタルマンタルとは2歳王者vs2歳女王という構図となる。
アスコリピチェーノの制した阪神JFの勝ち時計は1.32.6であり、速い時計への適応という面で心強い実績と思われる。
前走の桜花賞は2着。ステレンボッシュに食い下がるのが精一杯で、勝てそうに見える場面がなかったことが少し気にかかるところだが、外を回った分と考えればよいだろうか。桜花賞も1.32.3で決まっており、速い時計での好走実績を上積みすることができた。
NHKマイルCにおいては牡馬との力関係が課題となるが、タガノエルピーダを物差しにすれば、対抗できてよさそうな感じもする。

 

ゴンバデカーブース
サウジアラビアRCは強い内容での勝利で、コース適性も含め魅力を感じさせる馬。
しかし、その後が順調さを欠いている印象。NHKマイルCはホープフルS取消以来のレースとなり、実戦としてはサウジアラビアRC以来となる。揉まれた経験に欠ける中で前哨戦を使っていない点は状態面が懸念される。
また、1600mであれだけのパフォーマンスを見せながら、2000mのホープフルSを目指し、ここにきてまた1600mに矛先を向けてきたのも違和感がある。

ボンドガール
サウジアラビアRCではゴンバデカーブースには圧倒されてしまったが2着に好走。牡馬重賞級と戦える実力を示している。
その後は阪神JFを回避したり桜花賞を除外されたりと不運な感じがあるが、前走は久々のレースながらニュージーランドTで2着に好走し、NHKマイルCに向けてなんとか順調に進んできたという感じか。
時計の出る馬場と前走のような馬場とで、どちらの方により適性があるかは不明だが、一度使ったことによる上積みは期待できてよい。

エコロブルーム
前走のニュージーランドTを勝利。前々走のシンザン記念では2着に好走している。
前走は稍重で、前々走は年明けの京都で時計がかかり気味だった。自身が使った上がりは前走=35.0、前々走=36.1とともにかかっており、バテ合いの中で実績を重ねている。そのため、NHKマイルCにおいては、時計が速くなった場合に対応できるかが課題となる。
ただ、3走前に未勝利戦とはいえ上がり33.2で圧勝。全体時計の裏付けはないものの、こなせる範囲が広いタイプという可能性も期待できる。

ノーブルロジャー
前々走のシンザン記念を勝利。シンザン記念の勝ち時計は1.34.5であり、エコロブルームと同様に時計が速くなった場合に対応できるかは未知となる。ただ、新馬戦では上がり33.3で勝っており、この点もエコロブルームと近い状況と思える。
なお、前走の毎日杯では2着とはいえ、勝ち馬メイショウタバルに大きく離されてしまったが、重馬場でもあり、NHKマイルCに向けてはあまり気にしなくてよいと考えられる。

ディスペランツァ
ホープフルS9着の後、1600mに転向し2連勝。前走のアーリントンCにおいては、進路が確保できた後は強烈な伸び脚で差し切り勝ち。
他方でアーリントンCはスローからの上がり勝負。ディスペランツァ以外にも上がり32秒台を使った馬が複数いる。NHKマイルCにおいては序盤から流れたような場合に、どれだけ末脚を発揮できるかが問題となる。

ダノンマッキンリー
前走はファルコンSを勝利。これを含め全3勝を1400mであげており、1600mの経験は朝日杯FSの8着のみ。朝日杯FSでは折り合いを欠いており、1400mの方がレースをしやすそうに思える。とはいえ、1400mであっても前々走のクロッカスS5着のように必ずしも安定しているとはいえない。
うまく流れに乗れれば1600mをこなせる可能性も否定できないが、乗り難しそうな印象がある。

 

ロジリオン
ロジリオンも1400m中心に使われており、3走前に京王杯2歳Sで2着に好走した実績がある。1600mは未勝利戦2着の1戦のみであり、経験不足である反面、1400mの方が合うとは断定できない部分もある。
なお、前走のファルコンS5着に関しては、最内枠で直線では行き場を失ってしまっており度外視することができる。

キャプテンシー
前々走のジュニアCでは余裕のある勝ち方。1.32.5の勝ち時計もNHKマイルCに向けて加点材料となりうる。
しかし、一転して前走のニュージーランドTでは最下位16着に大敗。逃げられなかったことによるパフォーマンスダウンの可能性が考えられ、また馬場も稍重だったが、それらを加味しても不可解な負け方と思われる。NHKマイルCにおいてはまず能力を発揮できるかが問題となる。
東京は初コースとなるが血統的には東京1600mにいいイメージが浮かぶ。

何かしら参考になれば幸いです。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。