2024マイラーズC 注目馬考察

2024マイラーズC登録馬の考察。枠順確定前の週前半時点の考察となる。

セリフォス
2年前のマイルCS1着、前年の安田記念2着と1600mのGⅠでの好走実績があるが、近2走は結果が出ていない。
とはいえ、前走の香港マイルに関しては、海外ということで、やはり勝手の違うところがあるのかもしれない。前々走のマイルCSでは8着に終わったが、予定していた富士Sを回避したという経緯があり、順調さを欠いていた部分がある。
マイラーズCは仕切り直しの一戦となる。京都1600mの実績はないが、それほど気になる点ではないか。斤量58kも本来の能力を発揮することさえできれば克服できると見込まれる。

ソウルラッシュ
前々走のマイルCSでは2着に好走。ラップが緩む地点があり、その分時計がかかる形となったことがプラスに働いた可能性が考えられるが、GⅠでの好走実績はマイラーズCにおいて高く評価できる。
また最近は速い時計になったとしても、特にGⅡ以下であれば、マイナス要素とはならない。実際に前年のマイラーズCにおいても勝ち時計が1.31.5となる中で3着に好走している。

エエヤン
前走のダービー卿CTでは気付いたら大逃げの形になっていた。そこから2着に粘って久々に馬券に絡む結果となった。
2番手を離していた割にはハイペースではなく、楽に逃げられた部分はあったと思われる。一方で3着には0.3秒差をつけており、展開に恵まれたことのみによる好走ともいえないかもしれない。不振が続いていた中で好走できたことがきっかけになるかどうか。
なお前走を含め実績は中山1600mに寄っている。

ソーヴァリアント
安定感はイマイチなものの重賞で通用するポテンシャルはある馬。1600mに関しては3走前に富士S3着があるが、基本的にはもう少し距離があった方がよいと思われる。京都の開幕週となるマイラーズCの馬場状態は初日を見ての検討となるが、ソーヴァリアントにとってはある程度時計のかかる状態になった方が適応できる期待が増すかと思える。

 

コレペティトール
前走の京都金杯を勝利し重賞初制覇。3勝クラス、重賞と連勝となった。
マイラーズCはGⅡで、斤量も前走の54kから57kに増える。これらの点から前走より厳しい状況になることが想定されるが、連勝中ということもあり、成長に期待する手もとりうる。
前々走の3勝クラス勝利時は1800m。また前走の京都金杯は1.33.8とやや時計がかかる中での勝利だった。コレペティトールもある程度時計がかかった方が期待しやすいかもしれない。

セッション
前々走の京都金杯で2着に好走。コレペティトールと同じ4歳であり、仮にコレペティトールに期待するのであれば、セッションも無視できない存在となる。
セッションの場合は、京都金杯はやや時計のかかる馬場だったものの、3勝クラス勝利時は1.31.9という時計を出している。こなせる範囲の広さを期待させる実績を備えている。
ただし、前走のダービー卿CT7着は不可解。確かに中山1600mは初めてだったが、コース適性の問題としてしまってよいのかどうか。京都に戻ることで巻き返せるかが問題となる。
なお、騎乗実績<2,1,1,0>の坂井騎手に手が戻ることはプラスと捉えたい。

トゥードジボン
3走前の京都金杯で3着に好走したが、その後の近2走は結果が出ていない。
前走の六甲S11着については道悪だったからということで処理してしまってよいかもしれないが、前々走の東京新聞杯10着はよく分からない。レース前に不安要素だった揉まれるパターンにもならなかった中での大敗。重賞レベルでは時計が速いと結果としてよさが出なかったのか、初めての関東への輸送が悪く作用してしまったのか。
実績のある京都1600mに戻るのはプラスと考えられるが、前述の仮説も加味し、時計の出る馬場になった場合の影響度は不明。

トランキリテ
前走の洛陽Sでは大外も大外から断トツの上がりで伸びてきて2着に好走。昇級初戦で結果を残したことから上昇度が感じられる。
前々走が重馬場での勝利だった一方で前走は上がり33.4を使っている。レースぶりにも幅があり、好走したここ2戦がともに京都1600mなのも評価できる材料である。
マイラーズCは重賞初挑戦でGⅡの格付け。他馬との比較衡量も含め能力的に通用するのか試金石の一戦となる。

エアロロノア
前年の京都金杯において58kを背負いながら2着に好走した実績がある。どちらかというと時計がかかった方がよく、序盤からスピードを求められる状況は望ましくないと思われる。前年のマイラーズCでは8着に終わったが、GⅡという格に加え勝ち時計が1.31.5ではエアロロノアには厳しかったと考えられる。
重賞では掲示板までのことも多いが、もし時計がかかるようであれば期待できる要素もあると思われる。
とはいえ、今回は前年のエプソムC以来の出走となる。しかもこの間にセン馬になっている。状態面において不透明な部分が大きい。

何かしら参考になれば幸いです。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。