2023関屋記念 注目馬考察

2023関屋記念登録馬の考察。枠順確定前の週前半時点の考察となる。

ディヴィーナ
前年の関屋記念では13着に終わるなど、3走前までは重賞では敷居が高い印象があった。それが前々走のヴィクトリアマイルで一変。上がり最速で4着に好走した。続く前走の中京記念でも2着に好走。関屋記念においても能力的に当然マークが必要となる。
天候にもよるが、関屋記念は舞台としては、前走の中京1600mよりも前々走の東京1600mに近いため、適性面でも期待できる。
驚きの好走だった前々走に続き前走も及第点の内容。とはいえ前々走がまさに一変。近走の充実を引き続き信頼するかどうか。

セルバーグ
前走の中京記念では逃げたところ、それが功を奏したのか、逃げ切って勝利。展開を味方につけたというより後続を封じ込める内容だった。
今回は斤量が58kとなるが、前走では2着に0.3秒差をつけており、同じようなパフォーマンスを発揮できれば侮れない。
ただ、前走の勝ち時計1.33.0は重賞としてはそれほど速いものではなく、またセルバーグは機動力を発揮しての勝利という印象もある。関屋記念では瞬発力勝負となることも多く、その場合に対応できるかは未知。

プレサージュリフト
クイーンCを勝った頃からすると、小さくまとまってしまった印象も受けなくはないが、それでも1600m重賞で好走を続けている。前走の東京新聞杯では1.31.8の勝ち時計で決まる中で3着に好走した。このときの上がりは33.7だったが、瞬発力勝負になったとしても対応できてよい。
能力的にも適性的にも足りてよい馬と思えるが登録時点で除外対象。まずは出走できるかどうかが問題。

ロータスランド
2年前の関屋記念を勝利。内容的に強調材料といえるほどのものはなかったが、きっちりと勝っており、本来的には当然評価すべき1頭である。
ただし、それ以降は距離を短縮してよさを出しており、現時点で2年前ほど1600mをこなせるかを検討する必要がある。前走はヴィクトリアマイルで逃げて6着。好走はならなかったが関屋記念に向けては少なくとも悲観する内容ではない。
ロータスランドは重馬場をこなすが、1600mにおいてはスタミナを求められない馬場や展開になった方が期待しやすいと思われる。

アヴェラーレ
前走は京王杯SCで4着に好走。京王杯SCは互いの着差が小さく、ちょっとしたことで着順が変わってしまいそうな側面はあったが、アヴェラーレにおいては上がり最速の32.5を使って押し上げており、上位の評価を与えられると思われる。ちなみに1着のレッドモンレーヴは次走の安田記念で6着とそれなりに健闘している。
アヴェラーレの最大実績は京王杯SCの1400mとなるが、前々走は3勝クラスにおいて重馬場の1600mを勝っている。1400mがベストである可能性は想定されつつも、適性の幅としては広そうである。

 

エターナルタイム
7戦中6戦が馬券圏内の4歳馬。前走は3勝クラスを2戦目で勝ち上がっており勢いがある。重賞は初挑戦で、相手関係的に通用するかが課題となる。
適性に関しては前々走の3勝クラス・東京1600mが唯一の馬券圏外。このときは雨が降って時計がかかり気味だったので言い訳は作れるが、前走が1400mだったことを考えると、スタミナを問われづらい状況になった方がよいかもしれない。

ララクリスティーヌ
前走はヴィクトリアマイルで14着と通用しなかった。関屋記念は仕切り直しの一戦と位置づけられる。
ララクリスティーヌはスワンS2着、京都牝馬S1着があり、現状において強調すべき実績は1400mとなる。もっとも、1600mに関してもキャピタルS勝利があり、こなすことは示されているが、他馬への優位性がそれほど大きくはない勝ち方でもあったため、やはり1400mの方が合っているという印象を覆すには至らないか。そうだとすると、この馬もスタミナを求められない状況となった方が期待しやすいと思えるが、長い直線での瞬発力勝負になった場合は未知な部分が残る。

ラインベック
前走は58kで米子Sを2着に好走。このとき4着だったウイングレイテストが中京記念で4着に好走しているので、ラインベックが関屋記念で通用して不思議ではない。米子Sの勝ち時計は1.31.7で速い時計での好走実績はプラスとなる。
一方で、ラインベックはどちらかというと、粘り強さを持ち味とする印象。一応リゲルSで上がり33.6を使っての2着などもあるが、前走の米子Sでは35.1。東風S勝利時も自身は34.2。少し要した方がよさそうで、上がりで上位には入らない。そのため、関屋記念では瞬発力勝負を避けたいかと思われる。

アナザーリリック
前走はダービー卿CTで10着。ただ、アナザーリリックはアネモネS及び福島牝馬Sの勝利実績があるものの、外からまくるという内容で、器用なタイプではなさそう。そのため、ダービー卿CTでは56kの斤量を背負わされたことに加え、小回りでスローとなったことで、この馬には厳しくなった可能性も考えられる。
3勝クラスではあるが新潟外回りの勝利実績もあり、前走の中山1600mからのコース替わりがプラスに働く期待はできてよい。
関屋記念で通用するといえる後ろ盾はないが前走からどこまで前進できるか。

何かしら参考になれば幸いです。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。