2025アルゼンチン共和国杯 注目馬考察

2025アルゼンチン共和国杯登録馬の考察。枠順確定前の週前半時点の考察となる。
東京は少し前まで週末雨マークが出ていたが現時点では曇まで。降水確率はそこそこあるものの時計の出る状態での開催が想定される。

ホーエリート
前々走の目黒記念において2着に好走。スローペースを先行した展開利もあったが3着馬に0.5秒差をつけており、アルゼンチン共和国杯と同じ東京2500mの実績として評価できる。前走のオールカマーではフェアエールングらの捲りに伴い位置取りを下げてしまい5着に終わったが、2200mの距離で勝ち時計も2.10.2と速く、ホーエリートの適性からズレていたことも考えられる。アルゼンチン共和国杯においては舞台適性面で巻き返しを期待できる。
目黒記念で55kだった斤量がアルゼンチン共和国杯では55.5kとなる。微妙な斤量ではあるが当時より不利な材料となりうる。期待を高めるには、できれば他に後押し材料を見つけたいところ。

 

ローシャムパーク
近走はGⅠを中心に使っており、その中で4走前のBCターフでの2着がある。海外のレースということで評価は微妙だが、アルゼンチン共和国杯に向けてはプラスに考えてよいかと思える。
ただ、アルゼンチン共和国杯では59.5kの斤量を背負わされる。これをクリアできるかが課題。
東京2500mの適性は分からないが、当初の印象よりこなせる距離に幅はありそう。一方で直線の長いコースのイメージは相対的に薄い。

スティンガーグラス
<5,1,0,3>と連対率の高い馬だが、これまでのキャリアにおいては、重賞になるとピンポイントで着外となっている。3回の着外はすべて重賞で、前々走の目黒記念11着もその1つ。
前々走では重賞の壁に跳ね返された格好だが、その後すぐにリステッドの札幌日経賞をきっちりと勝った点は好印象。今度こそ重賞で通用するかが問題となる。
前走の札幌日経賞は札幌の洋芝2600m。3走前の3勝クラス勝利時は中山2500mで、このときは自身の使った上がりが37.0とかかっていた。実績からは持続力の高さが証明されている。
前々走の目黒記念に関しては、適性のズレによる感じの負け方ではなく、時計の出る馬場の東京2500mに合わないともいえないが、同時に合うことを期待させるような後ろ盾もないのが現状。

 

ニシノレヴナント
前走のオクトーバーSでは13人気ながら上がり32.9を使って勝利。2着には0.3秒差をつけた。それまで2400m以上で主要な実績をあげてきた馬であり、このパフォーマンスには驚かされた。引き続き注意が必要な存在となる。
アルゼンチン共和国杯ではもともと適性のあった2500mに距離延長となるため、前走以上のパフォーマンスを期待する考え方もあってよい。ただ、安定感のあるタイプではないこともあり、逆に反動が生じるおそれもある。

シュトルーヴェ
前年の日経賞、目黒記念と2500mの重賞2勝の実績をもつ。アルゼンチン共和国杯で課される59kは率直に嫌な材料となるが、目黒記念において58.5kを課されて勝っている点はプラスとなる。
近走は芳しい結果が出ておらず、それぞれ言い訳は可能ではあるものの、もう少し見せ場がほしかった感はある。とはいえ、アルゼンチン共和国杯での巻き返しの余地はあってよいと思える。

 

ディマイザキッド
オープン入り後の近3戦は馬券に絡むことができていないが、それでも前々走の函館記念では4着とそれなりに通用しており、前走の毎日王冠においては上がり最速を使っている。
アルゼンチン共和国杯に向けては、東京実績はあるものの2500mへの距離延長がどのように働くかは未知。2勝クラスで2200mを勝ったときもスローペースであり、2500mの適性を期待させる材料は実績からは見つけづらい。ただ、未知なだけに仮にプラスに働くようであれば、それが一押しとなって重賞での好走も期待できる。

セレシオン
重賞では前年の新潟記念において2着に好走した実績がある。これがセレシオンの最大実績で、適性がありそうな距離は1800m~2200m。
前年のアルゼンチン共和国杯にも出走しており6着に終わったが、この後に故障が判明して実際に長期休養を挟んでいる。前年分については一旦ノーカウントでよいかもしれない。あらためて今年のアルゼンチン共和国杯において、2500mをこなせるかはやってみないと分からない不確定要素となる。
なお、前走のオクトーバーSは12着。長期休養からの復帰戦のため、結果は仕方ないといえるが、パフォーマンス面の見所はなかった。一度叩いて良化となればよいが。

ワイドエンペラー
2勝クラス勝利時も3勝クラス勝利時も東京2400mが舞台。アルゼンチン共和国杯ではこれより100m長くはなるが、東京2500mにも適性があることを期待できる。
ワイドエンペラーは、オープンに上がってからは、十分に能力を発揮する機会に恵まれていない可能性がある。3走前のメトロポリタンSは半年以上の休養明け。前々走は2200m、前走は2000mで適鞍でなかったことが考えられる。
3勝クラスを勝ち上がるのに期間を要した馬で既に7歳。能力さえ発揮できれば通用するということにはならないが、近走からの上積みは期待できる。

マイネルカンパーナ
4走前にメトロポリタンS2着の実績がある。この馬もコース適性は秘めていそう。
マイネルカンパーナに関しては、3走前の目黒記念8着がマイナス材料となるところだが、このレースでは途中まで何故か逃げてしまっており、そのために能力を発揮できなかった可能性が考えられる。見直す手もあってよい感じはする。

何かしら参考になれば幸いです。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。