2025有馬記念登録馬の考察。枠順確定前の週前半時点の考察となる。
週末の中山は雨の心配は少ない模様。週中に降る予報となっているため、それが多少残るおそれはあるが、現時点では良馬場での開催が想定される。
ただ、先週が重馬場で開催されたため、馬場の損傷があるのかは時計やトラックバイアスから確認するようにしたい。
ダノンデサイル
前走のジャパンカップでは3着に入ったが、カランダガン、マスカレードボールには勝てそうな場面さえなかった。3歳時のダービーのパフォーマンスからすると物足りない印象ではあった。
もっとも、ダノンデサイルはレース間隔が空いた影響か、折り合いに苦労するような場面があり、能力を十分に発揮しきれなかったことも想定される。内で溜めたダービーのときとは勝手が違ったのかもしれない。
よりシンプルな見方としては、前走の勝ち時計は2.20.3というとんでもないもの。ダノンデサイルだけでなく、ジャパンカップの出走馬全般に当て嵌まりうるが、こうした時計に対応できなかったという可能性もあげられる。
中山はオール馬券圏内。前年の有馬記念では、強調できる内容ではなかったものの3着に好走。年明けのAJCCでも完勝している。最大のパフォーマンスが出るかはともかく、東京より中山の方が安定して能力を発揮できそうか。
強調できる点としては、戸崎騎手がレガレイラではなく、こちらを選択したこと。近走のレース内容から見える以上の魅力があるのではないかと思われる。
レガレイラ
前年の有馬記念を勝利。近走の成績もよく、前々走はオールカマーを57kを背負いながら完勝。前走のエリザベス女王杯は中山以外のコースでも強いところを証明した。前年の覇者が順調に駒を進めてきたといえる。中山へのコース替わりはプラスに働くことが期待でき、能力発揮が叶えば連覇までありうる。
ただ、戸崎騎手はレガレイラではなくダノンデサイルを選択。基準は分からないが、あるいは能力の絶対値ではダノンデサイルの方が上なのかもしれない。
乗り替わりとはなってもCルメール騎手なら申し分ない、と言いたいところではあるが、前年のエリザベス女王杯と今年のエリザベス女王杯を比べると、この乗り替わりがマイナスに働く不安はある。同騎手でホープフルSを制しているので、得意の中山なら気にしなくてよいという考え方もできそうではあるが。
ミュージアムマイル
今年の皐月賞を制した3歳馬。前走の天皇賞秋では2着に好走している。古馬に通じることは自身で証明済みで、有馬記念においても能力的には圏内にいてよい馬。
一方でダービーでは6着とパフォーマンスを落としている。左回りは問題ないことが前走で証明されており、有馬記念ではやはり2500mへの距離延長が課題となりそう。距離克服に向けては、馬場状態と想定される展開からスタミナの要求度を検討することとなる。
メイショウタバル
3歳時からポテンシャルの高さを垣間見せていたが、春の宝塚記念を逃げ切って勝利。GⅠ勝利という形でそれを証明した。
2200mと2500mの違いがメイショウタバルにどのように影響を与えるかは、これまでのキャリアからは推測しづらいものの、データ的に宝塚記念と有馬記念は結果がリンクしやすく、有馬記念においても当然有力候補の1頭となる。
前走の天皇賞秋ではスローペースでの逃げ。結果は6着で内容としても強いということはないが、条件的にメイショウタバルの適性とズレがあったと考えれば評価を下げる必要はない。かつての暴走するような雰囲気はなく、有馬記念に向けてよい予行演習になったのではないかと思える。
一方で近走は気分を害することなくマイペースで運べている節がある。脚質の幅を示すことはできていないため、どうしても周囲の出方に影響されやすい部分は依然としてありそう。中山2500mはスタートから最初のコーナーまでの距離が短く、そこで自身の形を作れるかが最初の関門となる。
タスティエーラ
秋の2戦は天皇賞秋8着、ジャパンカップ7着と結果は出ていないが、上がりや時計が速すぎたと仮定すれば、これらの結果をもって見限れない。
中山では3歳時の皐月賞で強さを感じさせるパフォーマンスを出している。多少馬場の損傷があった方がタスティエーラにはよいかもしれない。紛れのあるコースを味方につけられれば好走があって不思議ではない。
ジャスティンパレス
6歳になっても、宝塚記念、天皇賞秋とGⅠで2度も3着に入っている。これらを含めても、本質的にはGⅠでは少し足りないと感じさせるところがあるが、出走したいずれのGⅠでもそこそこ上位の着順にまとめることができている。
東京から中山へのコース替わりはイメージ的にはマイナス。とはいえ、前年の有馬記念においても、見せ場はないながらも5着に入っており、堅実さは発揮している。他馬にマイナスが生じる度にジャスティンパレスが浮上するという構図がありそう。
シンエンペラー
前走のジャパンカップが今年の国内初戦だったが8着。例に漏れず時計の速さに対応できなかった可能性がある。タスティエーラと同様に前走の結果だけで見限れない。
コースは不問で中山では2歳時にホープフルS2着がある。海外での出走が多く、結果も芳しくないことから、状態面の判断が難しいが、前年のジャパンカップくらい走ることができれば好走圏内に入れてよい。
エキサイトバイオ
同じレイデオロ産駒のサンライズアースの回避により出走が叶った形。
前走は菊花賞で3着に好走。ラジオNIKKEI賞1着からの好走ということで、フィエールマンを想起させるが、エキサイトバイオは勝つまでには至らなかった。
菊花賞は皐月賞連対馬、ダービー連対馬が不在だったこともあり、エキサイトバイオが古馬混合GⅠで通用するかとなると不安も生じるが、距離適性の幅は示しており、2500mには適応できてよいと思われる。そのあたりの距離に最大の適性を秘めている可能性も残っており、仮にそうであれば意外と通用する余地はあるか。
何かしら参考になれば幸いです。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。