2024アルゼンチン共和国杯 注目馬考察

2024アルゼンチン共和国杯登録馬の考察。枠順確定前の週前半時点の考察となる。
東京は週末に雨予報が出ているが、現時点では時々雨、一時雨といったものであり、この通りであれば馬場への影響は小さいかもしれない。一方で台風21号の動きが気になる。こちらの影響がまだまだ分からない感じで、道悪での開催も想定に入れたい。

クロミナンス
近3走は重賞で好走を続けている。適性の幅は広そうで、AJCCで不良馬場をこなしている一方で前走の目黒記念では上がり比べでもなんとか3着を確保している。能力面でも適性面でも、アルゼンチン共和国杯で通用しうるだけのものは示している。とはいえ好走はしていても強調材料まではないという感じで、その中で斤量が58kとなる点は気になる。

サヴォーナ
前走はオールカマーで4着に好走。好走はしたものの少し物足りない内容という気もするが、2200mでも距離が短い可能性は仮説としてあり、またオールカマーのラスト5Fはいずれも11秒台というラップとなっている。2500mへの距離延長に関してはプラスに働くことが期待できる。
瞬発力に長けた印象はないが、神戸新聞杯は先行から上がり33.4で2着に好走しており、乗り方、展開次第でこなせてよいし、ある程度流れればより能力を発揮しやすいと思える。
一方でサヴォーナは重い馬場はよくないおそれがある。雨の程度が気になる。

セレシオン
前走は新潟記念において上がり最速で2着に好走し重賞でも通用する能力を示した。
セレシオンの実績は2200mまでで、2500mの適性については未知。切れる脚をもっている割に3勝クラスで不良馬場で好走した実績もあり、雨自体は必ずしもマイナスにならなさそうだが、距離延長との相乗となると負担が大きくなるおそれも考えられる。

 

ショウナンバシット
札幌2600mで連勝中。タフさを求められる条件でパフォーマンスを上げるのがショウナンバシットの現状のイメージ。
アルゼンチン共和国杯においては馬場が雨の影響を受けた方が望ましいと考えられるが、仮にそうなったとしても斤量58kは気がかり。

ミクソロジー
前走のオールカマーは見所のない11着だったが、1年半以上の休養明けでもあったので結果自体は気にする必要はない。
ダイヤモンドS制覇の実績があり、今回のアルゼンチン共和国杯においては、ローテーション面でも適性面でも前走よりは上積みは見込める。
とはいえ、どこまで状態が戻っているかは依然不透明で、その中で58kを課される。克服するべき要素は多いかもしれない。
持続力によさがありそうに思われるため、雨は味方になってよい。

マイネルウィルトス
東京2500mの実績は十分で前年のアルゼンチン共和国杯においても2着に好走。前走の目黒記念5着時は上がり33.5を使っており、瞬発力勝負にはならない方がよいと考えられる。道悪実績もあるため、雨の影響が大きくなればマイネルウィルトスにとって追い風となりそう。
斤量としては57.5kを背負うことになるが、同斤量だった前走の目黒記念よりは天候次第で馬場適性面でプラスとなることが期待できる。なお、休養明けということで適性通りにプラスにできるかどうかに一抹の不安はあるが休養明け実績はある。
8歳の秋でどうしても年齢の字面は気になってしまうが、レースの中では明確な衰えは表れていない。

マイネルメモリー
前走はケフェウスSで上がり最速タイも5着に終わっており、実績面で見劣る存在。これまで2500mの経験はなく、この馬が浮上するには2500mへの距離延長がプラスに働くことが求められる。実際にプラスに働くのか、働いたとしても格の差を覆すことができるのか不確定要素となるが、血統的には期待する手はあってよい。

メイショウブレゲ
前走の京都大賞典で人気薄ながら3着に好走。人気処の凡退による浮上という側面はありそうだが、外から渋太く伸びており一定の評価は必要かと思える。
万葉S勝ちもあることから2500mへの適性はあってよく、前走のパフォーマンスからも好走を期待できる1頭という気はする。
遡ると切れる脚はなさそうだが道悪がプラスに働くかは疑問もある。安定感に欠けるということなのかどうか。

何かしら参考になれば幸いです。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。