2025菊花賞 注目馬考察

2025菊花賞登録馬の考察。枠順確定前の週前半時点の考察となる。
当日は現時点で雨予報が出ているが時々雨といったもの。時計は出ており、雨量が多くなければ、引き続き良好な馬場状態が維持されてよい。

ショウヘイ
皐月賞、ダービーの連対馬が出走しない今回の菊花賞。ダービー3着のショウヘイが実績最上位という見方もできる。
この馬も含め、どの馬も3000mは未知の距離となるが、ダービー3着、前走の神戸新聞杯2着と2400mの距離での実績がある点は一応はプラスと考えたい。とはいえ、前走は上がり勝負でショウヘイの使った上がりも32.9というもの。スタミナの裏付けとしては強調しきれないところもありそう。

エリキング
ダービーでは上がり最速の33.4を使って5着に健闘。秋初戦となった前走の神戸新聞杯1着時に使った上がり32.3は断トツで、2番目に速い上がりを使った馬を0.5秒も上回っている。
もともと大器とされていた馬。神戸新聞杯自体はスタミナの裏付けとは必ずしもならないが、能力としてはやはり高いことを証明した前走だったと思われる。

エネルジコ
青葉賞を含め3連勝で迎えた前走の新潟記念では2着。初黒星とはなったものの連対は確保した。
安定感は立派である反面、そこまで強さを感じさせるパフォーマンスは出していないのとともに、速い上がりを使っての実績に寄っている。前走もエネルジコの使った上がりは32.9で新潟外回りらしいレースだった。
実績からは3000mへの距離延長が課題となりうるが、父ドゥラメンテはタイトルホルダー、ドゥレッツァと菊花賞馬を輩出しており、血統的なイメージはよい。
なお、右回りと関西圏は菊花賞が初となる。これらも不確定要素ではあるが、おそらく意図的に右回りを避けてきたような経緯ではなく、また栗東滞在をしている模様。

 

ゲルチュタール
2連勝中で前走は3勝クラスの日本海Sを勝利。この時期の3勝クラス勝利は評価してよく、特に日本海Sについては、直近でこれを勝ったドゥレッツァ、ヘデントールが菊花賞で結果を出している。また佐渡Sを勝ったグローリーヴェイズも、菊花賞では5着と健闘までだったものの、翌年の天皇賞春で2着に好走した。
距離については、3走前に青葉賞3着があることも含め、2400mくらいまでならこなす期待をもつことができる。3000mとなると血統的にも何ともいえない。

マイユニバース
前走の2勝クラス・九十九里特別を強い内容で勝利。大逃げから一度後続を引き付けて再び突き放すという内容。終わってみれば1.2秒差の圧勝だった。
ここにきての充実という側面がありそうで、また2500mの距離でのパフォーマンスだったことから、菊花賞に向けても期待できる材料はある。一方で、9頭と少頭数のレースでの逃げだった点には注意したい。菊花賞においては多頭数が想定され、前走と同様のレース運びを目論む場合、他馬との兼合いが問題となりうる。

レッドバンデ
前走はセントライト記念で3着に好走。春には青葉賞で0.1秒差4着がある。目立つパフォーマンスではないが、ここまで大きな崩れ方はなく、相手なりに食らいつける部分があるかもしれない。
なお、これまでのキャリアは東京、中山のみで、関西圏での出走は初となる。

レクスノヴァス
2連勝中で、前走は2勝クラス・阿寒湖特別を完勝している。北海道の2600mで結果を出していることはスタミナの証明となってよいと思えるが、やはり洋芝ということもあるのか、菊花賞には結びつきづらい模様。札幌日経オープンまで勝ったトウカイメロディも菊花賞では馬券に絡むことはできなかった。レクスノヴァスにおいても時計の出る馬場でのパフォーマンスを想像しづらい状態。

ライトトラック
まだデビューから3戦しかしていない。前走の神戸新聞杯では5着。率直には能力的に足りなかった可能性が考えられる。一方で、自身の使った上がりは33.0であり、上がり勝負に屈しただけという捉え方も成り立ちうる。
京都で2戦2勝とはいえ、実績的には菊花賞に向けて強調できるものは持ち合わせていないが、前走を度外視してしまえば底を見せていないともいえるため若干の不気味さはある。

何かしら参考になれば幸いです。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。