2025安田記念 注目馬考察

2025安田記念登録馬の考察。枠順確定前の週前半時点の考察となる。
今週末はようやく雨の降らない予報。雨の中の開催もあったが、良馬場に回復したばかりの3勝クラス・むらさき賞で1.44.6の勝ち時計。やはりベースの状態はよさそうで、かなり速い時計も想定される。

ソウルラッシュ
前年のマイルCSでGⅠ初制覇を達成すると、前走のドバイターフでロマンチックウォリアーを降して勝利。7歳だが今が充実期という感じさえある。距離に関しても、当初マイナス材料にもなりえた1800mだったが、1600mより向いているまであるという印象だった。
安田記念は前年に好走しているレース。状態としては当時以上と思えるため再度の好走が期待できてよい。
死角を探すなら前年より時計の出る馬場になった場合だろうか。前年は稍重でロマンチックウォリアーの勝ち時計も1.32.3だった。ソウルラッシュは速い時計にも対応できるが、ルーツとしては完全なスピード勝負よりは溜めを作れた方がよさそうなタイプではある。

シックスペンス
現状で最も成績がよいのは1800m。前走の大阪杯では距離延長で7着に終わったが、安田記念においては距離短縮だったらどうかが問題となる。
1600mは2戦2勝だが、デビュー当初のもので時計も遅い。コースも中山であるため、安田記念に向けての参考情報としては弱い。やってみないと分からない部分が多い。

ジャンタルマンタル
朝日杯FS1着、NHKマイルC1着の実績のある4歳馬。時節的にも本来は安田記念にバッチリ適合する馬。
しかしNHKマイルCの後は順調に使えていない。秋の国内レースを回避し、香港マイルに出走するも大敗。そして安田記念は香港マイル以来の出走となる。
国内での出走は1年以上間隔が空いており、状態が不透明なことが懸念点。出来さえあれば好走できる能力はあるはず。

 

ロングラン
前走は初めての1600m戦となったマイラーズCを勝利。勝ち時計も1.31.7が出ている。GⅡとしてはメンバーレベルは低く安田記念に向けて評価に値するかは疑問だが、置かれることもなく思ったより適性があったという印象。
前々走では小倉大賞典を勝っており、重賞連勝の勢いがどこまで通用するか。

ジュンブロッサム
不可解さの残る負け方だった前々走の東京新聞杯を経て、前走のマイラーズCでは2着に好走。外を回して最後はよく伸びてきており、斤量58kだったことも含めると、マイラーズCにおいてはジュンブロッサムが最も強い内容ではあったかと思える。
とはいえ、メンバーレベル的にロングラン共々、安田記念に向けてどこまで評価するべきかが難しい。ジュンブロッサムについては、前年の富士S勝利が加点材料で、このときだけ走れれば安田記念でも期待可能だが、当時の状態に戻っているかどうかは前走の結果だけではなんともいえない。

トロヴァトーレ
1600mに距離を短縮してからの成績は安定感抜群で、2勝クラスから6戦続けて連対中。前走のダービー卿CTで重賞初制覇となった。
前走は中山でやや後傾ラップ。一方で使った上がりも34.0。安田記念では展開にもよるが、よりスピードの持続力を求められたり、逆により瞬発力を求められるパターンも想定される。メンバーレベルが上がるのとともに、前走と求められる適性が異なった場合に対応できるかが課題となる。

ウォーターリヒト
前走は東京新聞杯を勝利。逃げたメイショウチタンが残れる流れの中で、上がり最速で差し切った内容は好印象。
安田記念ではメンバーレベルが上がって通用するかが問題となる。ローテーションは違うが、インディチャンプは東京新聞杯を勝った後、マイラーズCではラップが特殊でその時点の能力を測れなかったものの、続く安田記念を制覇。ウォーターリヒトも同じく4歳であり、前走からの期間で目に見えない自力強化が為されているパターンに期待する手はある。

サクラトゥジュール
前走の東京新聞杯では15着に終わったが、実はウォーターリヒト以上の能力さえありうる馬。前々走の京都金杯では58kを背負いながらウォーターリヒトを降して勝利を収めている。
サクラトゥジュールは安定感がないため、信頼できる馬ではないが、能力さえ発揮できれば侮れない存在。8歳とあって、さすがに上がり目は期待薄だが、自身の能力発揮と他馬の状況次第で浮上の余地はある。

 

エコロヴァルツ
前々走の中山記念で2着に好走すると前走は大阪杯でも4着に好走。馬場の軽さもあってか距離延長に対応できた格好だが、安田記念では逆に1600mへの距離短縮となる。
1600mの経験は1戦のみだが、それが朝日杯FSにてジャンタルマンタルに0.1秒差の2着。1600mにも十分な適性をもっている期待もある。
一方で、レース内容としては最後方から追い込んだもので、勝ち時計も1.33.8。馬場がかなり軽くなった場合にまで適性の幅があるのかは未知。

ウインマーベル

3走前のマイルCSでは初の1600mに適応して3着に好走。マイルCSとの違いとしてはレース間隔とコース替わり。京都から東京に替わって同じようにうまくいくかだが、東京では京王杯SCにおいて速い時計で好走した実績がある。

マッドクール
高松宮記念1着に代表されるように主に1200mで結果を残してきた馬。1600mは新馬戦で経験があるものの実質未知。
1200mでは少し時計のかかる状況の方がよさそうで、前々走は1400mの阪神Cで2着に好走している。前述のウインマーベルもマイルCS前の時点では1400mがベストの印象があり、マッドクールも同様に1600mへの距離延長が吉と出る可能性はある。ただ東京の経験はない。

何かしら参考になれば幸いです。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。