2025NHKマイルC 注目馬考察

2025NHKマイルC登録馬の考察。枠順確定前の週前半時点の考察となる。
東京も1400mでレコードが出るなど、馬場はかなりよい状態。天候としては金曜土曜に雨が降るようで、その点は気になるが、量が多くなければ、NHKマイルC当日は発表は別として、一定以上の時計の出る状態は維持されてよいと思える。

アドマイヤズーム
前々走の朝日杯FSにおいて2着に0.4秒差をつける圧勝だったが、前走のニュージーランドTでは初対戦のイミグラントソングに強襲され2着。初の関東ということもあり及第点の内容ではあったが、朝日杯FS勝利の実績を考えると、勝つべきだったという気もする。
朝日杯FSに比べてニュージーランドTは前半が速く、全体時計も1.32.4と速いという特徴があった。現状はスローな流れの方が、より能力を発揮しやすいかもしれない。
NHKマイルCでは左回りが初めてとなる。

イミグラントソング
前走のニュージーランドTにてアドマイヤズームを差し切って勝利。もともと崩れのない馬で、強い相手にも通用したどころか勝ち切った形。中山で上がり33.1は相当なもので地力強化もあると思われる。
ペースが流れる中で、他を圧倒する脚を繰り出すことができたが、スローになった場合に同じだけ強調できる脚を使えるかが課題となるかもしれない。

ランスオブカオス
前走のチャーチルダウンズCにおいて2着に0.3秒差をつける勝利。直線で前が閉じそうになる場面もあったが、こじ開けて抜け出す脚を見せるのとともに、速い時計での勝負への適性を示すことができた。
前走の内容としては好印象だが、3走前の朝日杯FSにおいては3着と着順はよかったものの1着アドマイヤズームには0.8秒の差をつけられていた。対アドマイヤズームという観点では、NHKマイルCにおいて、何か差を詰められそうな要素があるかを検討したい。
なお、NHKマイルCでは、関東圏のレース、及び、左回りが初めてとなる。

 

アルテヴェローチェ
1人気で臨んだ朝日杯FSでは5着止まり。近2走についても、ともに2着と好走はしているものの、シンザン記念ではリラエンブレムに、チャーチルダウンズCではランスオブカオスに力負けしている印象がある。
適性的な癖はなく、サウジアラビアRC1着にて東京1600mをこなしているのはプラスではあるが、勝ちを狙うには他馬の自滅が必要となる立場かもしれない。

マジックサンズ
2人気に支持された前々走のホープフルSでは16着大敗に終わったが、後に故障が判明しており、度外視することができる。実際に同じコースで行われた前走の皐月賞では、大外枠から上がり最速6着と能力のあるところを示した。
しかし、これまでマジックサンズが使ってきたのは、1800mと2000mであり、1600mにおいてどのようなパフォーマンスを出すのかについては未知となる。
前走の皐月賞では確かに見せ場があったが、後方からレースを進めていた。これは脚元のことを考えてソロっと乗ったということなのか、それとも入りがマジックサンズの経験の中で速いものだったので後方になってしまったということなのか。いずれだとしてもNHKマイルCに向けて気になる部分ではある。

マピュース
前々走のクイーンCで2着に好走すると、前走の桜花賞でも4着に健闘。ともにエンブロイダリーに差をつけられてはいるものの、NHKマイルCに向けては、同じ東京1600mにおいて1.32.6で走破したクイーンC2着は特に評価材料となりうる。
マピュースは牝馬路線を進んできたため、牡馬との力関係が未知な面がある。

ヤンキーバローズ
前走のファルコンSを勝利し重賞初制覇。4着までが0.1秒差であり、強調できるほどの内容ではない。
ヤンキーバローズのこれまでの経験は1200mと1400mで、ファルコンSの1400mが最大実績となる。NHKマイルCで好走するには、1600mへの距離延長がプラスに働く必要がありそう。

モンドデラモーレ
前走のファルコンSにおいて2着に好走。モンドデラモーレは前々走のジュニアC2着と1600mで好走した実績をもつ。
ただし、ジュニアCにおいては勝ったファンダムに劣る印象度。休養明けで馬体重が一気に20k増えていたこと、及びファンダムが続く毎日杯も制したという事情をどのように解釈するか。ジュニアC好走をもって1600mへの距離延長をプラスと捉えるべきかどうかが問題となる。

サトノカルナバル
デビュー2戦目の函館2歳Sで重賞勝利実績あり。海外での1600m戦を挟んで、前走は共同通信杯で5着。手応えが怪しくなった後も、まずまず粘ってはいたが、やはり1800mの距離が長かった印象がある。
NHKマイルCでは1600mへの距離短縮がプラスに働くことを期待できるが、前走はスローだったため、もう少し頑張れていた方が期待しやすかったという感じはする。

何かしら参考になれば幸いです。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。