2025金鯱賞 注目馬考察

2025金鯱賞登録馬の考察。枠順確定前の週前半時点の考察となる。
中京の週末は雨予報も。一時雨、時々雨というもので、その程度が気になるところ。中京は1回開催の時点で外差しも見られていた。2回開幕週において、どこまで回復しているかだが、JRA馬場情報では、部分的に先開催までの傷みが残っているとの記載もある。そうした中で雨の影響を受けることで、時計のかかる馬場になることも想定される。雨量、馬場発表によっては、道悪適性も考慮したい。

プログノーシス
金鯱賞を2連覇中。ともに強い内容だったが、特に前年は2着に0.8秒もの差をつける圧勝だった。3連覇なるかが焦点となる。
旧コースとはいえ金鯱賞は過去にタップダンスシチーが3連覇しているが、プログノーシスにおいては、前年に近い状態にあるのかが問題となる。というのも、前年の札幌記念では4着止まりでこちらの連覇はならなかった。年齢に伴う衰えを示唆しうるものだったと思われる。
とはいえ、前々走のコックスプレートでは2着に入っており、衰えきっているわけではなさそう。おそらく能力を示しつつもアベレージを下げていくフェーズに入っているのではないかと思える。
ただ、雨は朗報になりうる。稍重のときの札幌記念圧勝の実績は道悪においてプラス材料となる。

デシエルト
芝に戻ってからの2戦の内容が強く、前走の中日新聞杯で重賞初制覇。金鯱賞と同じ中京2000mにおいて58kを背負ってのものであり高評価できる。
2戦とも逃げているように、現状は逃げることでパフォーマンス発揮の期待が上がる。前走でも行きたがっているような場面があり、番手になってしまうと、折り合いの課題が大きくなるおそれがある。武豊騎手なら申し分ないとは思うが、乗り難しさが感じられるだけに、岩田康騎手の継続騎乗の方が安心感があったという気はする。

ホウオウビスケッツ
前走の中山金杯では9着。59.5kというマイナス材料はあったが、近走の充実からすると物足りなさも感じられる着順だった。斤量の問題だったのか、かつての安定感の頼りなさが再び顔を覗かせたのか。
金鯱賞はGⅡとなるが斤量は57k。前年後半のレース内容からは通用するだけの能力はあるはずで仕切り直しの一戦となる。
重馬場のスプリングS2着の他、函館の洋芝での実績もあり、パワーを要求される馬場の方が本来は合っていそう。

 

ラヴェル
3歳以降は物足りない成績となっていたが、前々走のエリザベス女王杯で2着に好走すると、前走のチャレンジCでは0.3秒差の勝利で久々の重賞制覇となった。ともに格付けの額面に比べるとメンバーレベルが低かった感はあるが、ラヴェルは現在確変モードに入っているかもしれない。
2歳時のアルテミスSを含め、主な実績はそれなりに軽い馬場であげており、道悪への適性については不明。

マイネルモーント
近走は中山金杯、白富士Sと連続して2着に好走。2000mの距離はよく、中京は初コースながらも嫌なイメージは湧かないが、金鯱賞では格的に通用するかが問題となる。
道悪については、3勝クラス時に不良馬場での4着がある。血統からは何ら問題なく、実績的には可もなく不可もなくといった感じか。

キングズパレス
前々走の中日新聞杯では上がり最速で5着。後方からの追走ではあったが最後の伸びは目立っていた。しかし前走の日経新春杯においても最後方からのレースとなってしまっている。中京2000mにおいて一定の能力を示してはいるが、ズブさが出ているのか近走の位置取りの悪さは気がかりな点となる。
一方で格的な面でも金鯱賞で自力で勝ちに行くのは厳しい側面がありそう。無欲で浮上してくるパターンに期待する手はあるかもしれない。

クイーンズウォーク
秋華賞最下位からの巻き返しを狙った前走の小倉牝馬Sでは6着。55.5kを背負いつつ横綱相撲をとろうとして最後に捕まったものであり、レース内容としては悪くないが、とはいえ金鯱賞好走を目指すにあたっては高評価はできない。
少し気になるのは同じ中内田厩舎でプログノーシスでなくクイーンズウォークに川田騎手が配されている点。単にデビューからずっと乗っているからというだけの理由かもしれないが、レースで見せるパフォーマンス以上に期待できる何かがあったりするのだろうか。

何かしら参考になれば幸いです。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。