2025中山記念 注目馬考察

2025中山記念登録馬の考察。枠順確定前の週前半時点の考察となる。
週末の天候は概ね晴れ予報だが翌月曜日の雨、雪が気になる。現時点では良馬場での開催が想定されるがズレた場合はどうなるか。
また2回中山の開幕週。良馬場になったとして、時計の出やすさについては開催が始まってみないとなんともいえない。

シックスペンス
マイルCSを蹄の炎症で回避。中山記念は毎日王冠以来のレースとなる。
レース経験は少ないもののポテンシャルの感じられる馬で、スプリングS、毎日王冠と既に1800mの重賞を2勝。
ただし、スプリングS、毎日王冠は、ともにスローからの瞬発力勝負の形。シックスペンスが使った上がりはともに33.3となっている。
中山記念においては、馬場、ペースによっては、これまでの重賞2勝時とは求められる適性が異なる状況が生じうる。

ソウルラッシュ
前々走のマイルCSにてついにGⅠ制覇。前走の香港マイルも2着に好走しており、1600mにおいてGⅠ級の能力がある。
中山記念において問題となるのは、やはり1800mへの対応であろう。実に3年以上に渡り1600mしか使っていない。
ドバイターフへの出走を見据えたものであり、中山記念の内容によって出否が判断されるとのこと。陣営としても半信半疑なのかもしれない。プロの調教師以上の確信をもつことは当然無理筋となる。距離短縮よりは距離延長の方がよさそうではあるが。
また京成杯AH勝利実績があるものの、今回は多頭数が想定されることから、小回りの中山への対応も課題となるかもしれない。

アルナシーム
2000mの実績が薄い中で前走の中山金杯を勝利。距離適性の幅を示したのとともに、斤量58kを課されての勝利でもある。
中山記念においては斤量が57kに減るのはプラス。中山金杯58k、中山記念57kで連勝した事例としてはウインブライトが思い出される。
アルナシームはもともとは1800mの方が実績が高く、中山金杯からの距離短縮がプラスに働く可能性さえある。能力、適性面では中山記念でも期待することができる。
なかなか連続好走できないところがあり、安定感の面は少し気になる。2000mもたまたま結果が出ていなかったということになるのかもしれない。今回は力通り走る番かどうか。

 

マテンロウスカイ
前年の中山記念覇者。このときは稍重で勝ち時計も1.48.1となる消耗戦。今年の中山記念に向けて、どこまで評価するべきかは難しい。
ただ、それを別としても、近走は地味ながら厳しい条件での健闘がある。3走前のGⅠ天皇賞秋で5着。前走の東京新聞杯では59kを背負いながら5着。前年勝利時から斤量が増えて58kとなる点は歓迎できないが、通用して不思議ないだけの成績は所々残している。

エコロヴァルツ
前走は中山1800mのディセンバーSを勝利。最も合っている距離がどれくらいなのか分からないが、少なくとも1800mに一定の適性がありそうな点は中山記念に向けてプラスと捉えたい。もっともディセンバーSの勝ち方は強調材料まではなく、メンバーレベルの上がる中山記念で通用するかは不確定要素となる。
直近のGⅡとしては3走前のセントライト記念で3着。2着コスモキュランダとも力差を感じるものだったが、仮に2200mの距離が長かったのだとすると、これをもって中山記念で厳しいということにはならない。

パラレルヴィジョン
久々の2000mとなった前走の中山金杯では6着。見せ場があったわけではないものの、二桁着順が続いていた近走からの前進はあった。
前走から恵まれる点としては、斤量が58kから57kに減ることがあげられる。
距離に関しては、1800mをある程度こなす下地があることは確か。1600mと2000mの間で実は最も合っていたというようなことがあれば、前走以上のパフォーマンス発揮を期待できてもよい。

ボーンディスウェイ
前走のAJCCは距離延長の中で大外枠に入ってしまい楽な展開とはならなかった。7着なら通用しなかったなりにまとめたという感じか。
今回は1800mへの距離短縮。前々走の中山金杯3着を含め目立つ実績は2000mで積んでいるが、中山1800mの3勝クラス・常総S勝利の実績もあり、前走より条件的に向いてよいと思える。
ボーンディスウェイは年明け3戦目。中2週、中3週ではあるが、中山金杯、AJCC、中山記念と3戦出走するのは珍しい気がする。

ボッケリーニ
重賞で繰り返し好走してきた馬だが、前走の札幌記念は跛行で除外。今回はそれ以来の実戦となる。
レース自体が久々であるのとともに、1800mの距離からもしばらく離れているが、前々走の鳴尾記念において1.57.2という時計で2着に好走しており、潜在的には適応できると見込まれる。それでも時計のかかる馬場となった方が能力を発揮しやすいかもしれない。
一方、現在の状態は不透明。長期に渡り活躍している点は立派だが、さすがに9歳となり、この半年間で衰えが進んでいるおそれはある。

何かしら参考になれば幸いです。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。