2024エリザベス女王杯の枠順が確定したので隊列を考えてみる。
今年は秋華賞組のいない異例のエリザベス女王杯。史上初らしい。
それに伴いメンバーレベルも牝馬GⅠとして低そうという印象。
逃げ候補はコンクシェル。逃げ馬に分類されそうなのはこの馬のみ。ただ、仮にもGⅠという冠がついていること、及び、前述のメンバーレベルの問題により、奇策に出てくる馬がいるかもしれない。その点は不確定要素とするしかないが、枠からしても普通にいけば、コンクシェルはスローでの単騎逃げを期待することができる。
コンクシェルにとって場合によっては追い風となりうるのがレガレイラの位置取り。2番手以降の馬の挙動はあるいはレガレイラに影響されるかもしれない。
レガレイラはこれまで後方からのレース運びとなっており、ここでも最後方近くの配置とした。有力視されるであろうこの馬が後方にいることによって、前へのマークが緩くなる可能性がある。
もっとも特に前走のローズSは位置取りのまずさで負けた感があるだけに、それを踏まえて意外な乗り方をしてくることも考えられる。道中で捲る形だとレガレイラにとっても楽ではないと思うが、エリザベス女王杯でのCルメール騎手のマジックとして、リトルアマポーラの脚質転換が思い出される。
スタニングローズも近走に倣って先行することを想定。復帰してから結果は出ていないが、前進気勢があることは悪くない。前走のクイーンS6着は確かに57kだったとはいえ本来であれば少し足りない内容だが、肉体面が落ちていたとしても気力が終わっていなければメンバーレベル次第で好走できる余地はある。
コスタボニータも先行候補の1頭だが望ましくない枠を引いてしまったと思われる。小回り巧者の印象もあり、内に入ることを優先してくるかもしれない。
新潟記念を勝ったシンリョクカも、ある程度前の方につけそうか。ポテンシャルはありそうだが掴みどころのない馬でもある。持続力を生かすために早めに仕掛けてくるパターンもありうるが、距離適性が分からないだけに微妙。
前年3着のハーパーも相対的に位置をとれてよいが、近走が負ける理由があったとはいえ、あまりにも芳しくない結果に終わっている。
前走で新潟牝馬Sを勝ったホールネス。格としては劣るはずだが今年のレベルだとそうでもない感じもする。前走、前々走は直線では外から差してきており、多頭数の最内枠となった今回、馬群が凝縮したような場合は同じようなレース運びとはならないかもしれない。
前走の府中牝馬Sでブレイディヴェーグと並んで上がり最速を使って2着に入ったシンティレーション、前2年のエリザベス女王杯にてともに好走しているライラックは、中団からやや後方あたりの位置取りを想定。他力本願になってしまう部分はありそうだが、前が速くなることが必ずしもプラスに働くともいえないのが難しいところか。
何かしら参考になれば幸いです。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。