2024福島記念 注目馬考察

2024福島記念登録馬の考察。枠順確定前の週前半時点の考察となる。
福島の開幕週は雨の影響を受けての開催となった。福島記念では今のところ雨は降らない見込みで良馬場での開催となりそうだが、良馬場となってどの程度の時計となるのかは気になるところ。

フライライクバード
前走のケフェウスSを勝って久々の重賞挑戦となる。前走は2着に0.3秒差をつける余裕のある勝ち方だった。過去にアルゼンチン共和国杯3着があるものの、それも内容的には強調しづらいもので、重賞で通用するのか試金石の一戦となると考えたい。
フライライクバードは時計の出やすい条件での出走が多く、自ずと実績もそちら寄りのものが多い。福島記念が時計のかかる馬場となった場合はよくも悪くも未知の部分が増える。

シリウスコルト
前走の小倉記念では早めに脱落して9着。古馬との初対戦は芳しくない結果に終わった。
ただし、小倉記念は1.56.5という時計での決着。さすがに速すぎたのではないかという解釈もできる。福島記念の馬場はおそらくここまでにはならないと思うが、条件替わりで古馬に通じるかどうか。

ドクタードリトル
前走の京都大賞典はGⅡ挑戦、初の2400mと不確定要素の多いレースとなったが6着。それなりに頑張ったものの通用したとまではいえないか。前々走は2着に0.5秒差をつける圧勝と、上のクラスでも期待させる要素はあり、GⅢ福島記念なら通用するかが問題となる。
ドクタードリトルは直線の長いコースでの出走が多い。それもあってかフライライクバードと似た点として速い時計での実績が多くなっている。小回りの福島への適応、及び時計のかかる馬場となった場合の対応が課題となりうる。

 

ギャラクシーナイト
前々走で14人気ながら1着となると、前走のオクトーバーSにおいても2着に好走。芝のキャリア自体が浅く謎の多い存在だが勢いは無視できない。
ただ、前走に関しては、確かに好走はしているが、ボーンディスウェイが先行から抜け出す中、ギャラクシーナイトはなんとか2着を守ったという感じで、レース内容的には高い評価はしづらい。
一方でオクトーバーSの勝ち時計は1.57.4と速い。ギャラクシーナイトはダートの経験が多く、5走前、4走前は何故か障害に出走しているという馬。タフさが求められる状況になることで前進が期待できるかと思える。

サトノエルドール
成績トータルでは芳しくない8歳馬だが、前走のオクトーバーSでは14人気ながら、ゴール前でもうひと伸びし3着に好走。遡ると多様な条件で結果を出しており、必ずしも時計が速くなったことが味方したというわけでもなさそう。
前走は斤量も58kであり2着ギャラクシーナイトよりも重かった。前走だけ見れば侮れない存在で、仮にギャラクシーナイトを評価するのであれば、3着サトノエルドールも検討に値することになる。
前走のみで高い評価とするのは乱暴だと思うが、確変モードに入っていたりするようだと怖さはある。

 

エンパイアウエスト
2000mでの経験が豊富で、全4勝中3勝は当該距離であげている。
しかし2000mを連勝で臨んだ前走の函館記念では15着に大敗。ただスタート後の最初の直線で挟まれるような場面があり、連勝時と異なり後方からのレースとなってしまった。自分のレースをできなかったことによる結果と考えれば、福島記念において見直しの余地はあるかもしれない。
一方でエンパイアウエストが先行して連勝したレースは、入りがそれぞれ36.9、36.6とたいした数字ではない。前走で行けなかったのは、前述の不運があったことは確かだが、一定の必然性があったと捉えることもできる。福島記念は展開によるとは思うが、前走の函館記念と近いラップ構成になることも多く、この点は気にかかる。

ウインシュクラン
2勝クラス勝利が小倉2000m、3勝クラス突破となった前走は福島2000mの阿武隈Sであり、小回り2000mへの適性は高いと思われる。
重賞で通用するのかが問題となるが、ウインシュクランはこれまで時計がかかる決着での好走が多く、この馬もまた入りのペースが遅い傾向がある。近走は逃げて結果を残していることもあり、スピードの要求度が上がった場合の対応が大きな課題となると思われる。

ダンディズム
前年の福島記念において2着に好走。また前々走の七夕賞においても4着に健闘しており、8歳馬ながら当該コースで注意が必要な1頭と思われる。前々走は勝ち時計が1.57.9となる中でも頑張った形だが、時計や上がりがかるようであれば、よりパフォーマンスを上げることが期待できる。

何かしら参考になれば幸いです。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。