2023阪急杯 注目馬考察

2023阪急杯登録馬の考察。枠順確定前の週前半時点のものとなる。

グレナディアガーズ
阪急杯と同じ阪神1400mで強く、阪神Cでは1着、2着。2着だった前走は大外枠で、かつ半年の休養明けの中でのものだった。人気になると思われるが有力な1頭である。
2度の阪神Cの勝ち時計はそれぞれ1.20.3、1.20.2と速い。2歳時に朝日杯FSを勝ったときも1600mを1.32.3で駆けており、時計の出る馬場で高い実績をあげている。近い馬場状態になれば信頼度が高まる。

アグリ
3連勝中の4歳馬で勢いがある。特に近2走は阪急杯と同じ阪神1400mで勝利をあげている。
前々走の2勝クラスでは展開には恵まれたが0.6秒差の完勝。前走の3勝クラスではレースが流れた中で先行して後続を完封。好内容を続けている。アグリは先行馬で、同じように押し切れるかが問題となるが、上のクラスでも期待できる要素を備えている。

 

ホープフルサイン
11ヵ月以上の休養明けだった前走の淀短距離Sだったが9人気ながら勝利。クラスは上がるが叩いた上積みで、より高いパフォーマンスを出せれば好走を期待できる。
前走は1200mだったがアベレージ的には1400mの方が高そうで、この点からも前走以上を期待できてよい。
一方で、いきなりの勝利でもあったため反動の懸念が少なからずあり、アテにしづらいところはある。とはいえ、これまで人気薄で馬券になってきた馬でもあるので、オッズによっては面白さは生じる。

ダディーズビビッド
前年のオーシャンSで4着に好走している。オーシャンSは1200mのレースだが、ダディーズビビッドは前々走で信越Sで勝利するなど、少なくとも明らかに1400mより1200mの方が得意という感じではない。
信越Sの勝ち方はまずまずといった程度ではあるが、意外とクラス負けせずに健闘できるかもしれない。

ルプリュフォール
前々走のスワンSでは上がり最速の脚で3着に好走。このときのスワンSは阪神1400mでの開催だったため、同じ舞台での重賞好走ということで阪急杯に向けて評価できる。
とはいえスワンSでは後方から追い込んでの好走。能力面、適性面では期待できる反面、こうした作戦を続けていると、前走の阪神C13着のように不発に終わる場面もあわせて想定される。

サトノラムセス
前走では3勝クラスのトリトンSを圧勝。3勝クラス昇級後はしばらく結果が出ていなかったが、前々走も2着で、ここにきて地力強化されてきた印象。
前々走が1.20.1、前走が1.19.8と勝ち時計が速い中で結果を出しているが、振り返ると2勝クラスは稍重となった阪神1600mを1.34.6で勝っている。条件的には幅広く対応できてよさそう。

グレイイングリーン
前年の阪急杯では5着に健闘。しかしその後は一息の内容。1400mでは小さい着差に収まっており、それほど悪いわけではないが、阪急杯に向けて強調できる材料は見出しづらい。
一方で、前年の阪急杯の後は東京、新潟、中京と左回りばかり。久々の関西圏、右回りという条件で変わり身があるかどうか。

ミッキーブリランテ
安定感のない馬だが、前年秋には京成杯AHで2着に好走。過去には阪急杯2着の実績もあり、能力と適性なら、本質的にこの舞台に足りてよいものはもっている。当然アテにはならない。
7歳を迎えそろそろ衰えもあるかもしれないが、前々走の阪神Cでは7着とはいえ0.2秒差。まだやれそうな様子もみられる。

ホウオウアマゾン
過去に阪神1400mで行われたスワンS3着、また阪神C2着があり、このコースは得意そう。というよりアーリントンC勝利など阪神コースが得意と思われる。
マイラーズCで2着に好走した後は4戦連続2桁着順と不振。うち安田記念とダートの根岸Sは仕方ない。ただ、特にスワンS10着は阪神コースで、格的にも問題ない想定だけに状態面の不安を感じさせる。立て直しが叶っていれば通用する下地はある。